こんにちは、春乃です。
突然ですが私は大学時代は一人暮らし。卒業後、就職してから現在まで実家で生活を送っています。
色々な負担が軽く済む実家暮らしに不満はありませんが、半年に一度くらいのサイクルで猛烈に一人暮らしをしたくなることがあります。
実際、もう絶対一人暮らしするぞ!と意気込んで不動産屋さんに足を運んだことも何度かありましたが、結果として実家暮らしを選びのんびり生活しています。
数年以内には一人暮らしをする予定の私ですが、今回は私が経験して感じた実家暮らしと一人暮らしのメリット・デメリットをふまえて、最終的にはなぜ実家生活を選んだのかをお話したいと思います。
実家暮らしを選ぶか一人暮らしを選ぶかで悩んでいる方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
私が実家暮らしを選んだ理由
1、お金を節約できる
新卒で地元に就職して働き始めたとき、私の初任給は残業代を入れて手取りで20万円くらいでした。
学生時代は親の仕送りなしで生活していたので、結構な額の奨学金を借りていたため手取り分のお給料から約4万5千円の奨学金の返済分が引かれると手元に残るお金は15万円前後です。
学生時代は家賃を入れても12万円くらいで生活できていたので、15万円あれば生活することは可能ですが遊びに行ったり外食をしたり服を買ったり、ちょっとでも贅沢をすれば貯金をすることは難しくなります。
『親としてはお金を残してあげられないから、実家で生活してきちんと将来のお金を貯めなさい』
両親にもそう言ってもらえたので、新社会人になった私は実家で生活することを決めました。
土日は自営業を営む両親の仕事が人手不足だったので、家にお金を入れる代わりに週末は家業を手伝うということで話がまとまり、労働力の提供を家賃がわりにお金を浮かせて毎月10万円を定期預金に入れてコツコツお金を貯めました。
平日は正社員として働き、土日も家業を手伝う生活は祝日以外の休みがないので今考えてみると疲労やストレスが溜まりやすいものでしたが、あの時の我慢があったからこそ今ではまとまった貯金額になり、気持ちに余裕が生まれました。
極端な例になりますが、実家暮らしで毎月10万円を貯金できれば1年で120万円。5年間で600万円のお金が作れます。
一人暮らしで毎月3万円貯金できたとして、1年で36万円。5年間で180万円と圧倒的に実家生活の方がお金が残せます。
私にとって実家暮らしの最大のメリットは、お金をしっかり貯められることでした。
1.1、“金銭感覚を身につけるため1人暮らしするべき”は本当か?
先日、お金の本を読んでいると親元を離れて自立することで金銭感覚が身につく。1人暮らしをしている人は高収入を得やすい。というようなお金と一人暮らしの関係に触れて書かれている内容を見つけました。
後者の1人暮らしをしている人は高収入を得やすい、という記述については高収入だから一人暮らしが問題なくできるのでは?と思う部分があるので微妙なところですが、前者の自立することで金銭感覚が身につくは大いに納得できるものでした。
私も光熱費がどのくらいかかる、食費がどのくらいかかるというものを最初は知らず、贅沢しているわけでもないけどただ生きているだけで結構お金がかかるんだなあと一人暮らしをして学んだことがたくさんあります。
そして、何かを買うときにこの商品はこれだけの金額を払う価値があるものか?とお金の使い方を考えるようになりました。
一人暮らしをすることで、今まで見えていなかったお金のことがわかるようになるので勉強になると思います。でも、お金がないのに無理に一人暮らしをする必要はありません。
きちんとお金、生活の準備を整えてから自分の理想の一人暮らしをした方が、より充実した生活を送ることができます。
緊急用のお金として、手取りの3ヶ月分は貯金をしておく。それにプラスして、結婚資金や転職を考える人は転職の資金など、自分がこれから先、どういう生活をしたいのか?それを叶えるために必要なお金を作る目処が立ってから一人暮らしに踏み切っても遅くはないと思うのです。
2、家事時間が減り好きなことに時間を使える
残業が当たり前なので、私の帰宅時間は早くて21時。遅くて23時頃です。
余裕があるときは朝に自分のお昼のお弁当を作りますが、夜遅くに帰ってきても夕食ができているし、天気が悪い日が続いても、母が隙を見て洗濯してくれているので着る服がなくなってしまうことはありません。
もし、一人暮らしであれば料理も洗濯も掃除もすべて自分ひとりでやらなければならないので土日に家事をまとめてしたり、平日の自由時間を家事にあてる必要があります。
仕事で疲れて帰ってきても、株価のチェックなど情報収集をしたりのんびりお風呂に入ったり読書をしたり映画を見たり、時間に追われることなく好きなことをできる時間があると、とても気楽です。
休日は家でのんびりするよりも趣味に時間を使っているためほとんど家にいないので今のライフスタイルを考えると週末に家事をまとめてするというのは、あまり現実的ではないなと感じています。
実家生活のメリット2つ目は家事に割く分の体力や時間を、仕事や自己研鑽、体調調整に使えているので今しかできないことに集中しつつ無理のない生活が送れることです。
2.1、“家事スキルが不安だから一人暮らし”はするべきか?
結婚を考えるような年齢になって、一人暮らしをしていた時期があったにも関わらず家事スキルが不安すぎる自分の現状を目の当たりにしたとき、私はまた一人暮らしをしたくなりました。
このままでは流石に結婚してからの生活が困るかもしれないと焦りました。
そして、実家にいると家事をやってもらえてしまうから上達しないので一人暮らしをして、自分一人で頑張らざるをえない状況になればいいのでは?というあえて自分を過酷な環境に追い込むスパルタ方式を考えました。
この問題については半年くらい悩んでいましたが、私が出した答えは一人暮らししなくてもやる気になれば家事はできる。冷静になってみれば当たり前のことでした。
実家にいながらもお手伝いで家事を一通りできるようになっている人はたくさんいます。私も含めて、それができない人に足りないのはやる気、ただそれだけです。
結婚前は家事を一切していなかったという人もいざやらなければいけない状況になってみれば、得意不得意はあるもののきちんと生活を送れています。究極を言ってしまえば家事ができなくても死ぬことはありません。
出来合いのものや冷凍食品、クリーニング、お掃除ロボットなどお金をかければ家事の負担をぐっと楽にしてくれる便利なものがたくさんあります。
私はズボラな性格で細かいことが気にならないタイプですが、一応一人暮らし生活も手抜き家事で問題なく生き抜いてきました。
家事は最低限にして自由な時間を楽しみたいと思う人と、いつも家がピカピカでないと落ち着かないという人では家事と一言で言っても目指しているものが違います。これは家事スキル云々の問題でなくそもそもの几帳面さやきれい好きなど性格に由来することなので、一人暮らしをしたところで解決にはなりません。
ある程度の家事スキルはやる気さえあればついてくるもの。実家での家事もままならないのであれば、一人暮らしに踏み切ってもあまり大きな成果を得られないかもしれません。
一人暮らしをするから家事がしっかりできるのようになるのではなく、外食に頼らず自炊したりこまめに掃除をしたり本人のやる気の結果が家事スキル向上につながっているのです。
3、万が一の時の安心感
学生時代に一人暮らしをしていたころ、真夜中に突然お腹の痛みと気持ち悪さで目が覚め、なんとかトイレまで這って行ったものの全身に力が入らず意識が朦朧としては強烈な吐き気で意識が戻され…という緊急事態で丸一日動けなくなったことがあります。
あの時はこのまま死んでしまうのかもと本気で考えつつ、あまりの体のだるさにもうどうにでもなれと半ば諦めのような気持ちでいましたが、もしあの時誰かがそばにいてくれたらどんなに心強かっただろうと思います。
実家暮らしを始めてから何度か体調不良にもなりましたが、いまだにあの時以上に辛い状況はないと思うのは誰かに頼ることができる安心感のおかげです。
また、空き巣や泥棒などの犯罪被害も例外ではありません。
社会人になった友人は犯罪率の低い町に住み、割高な家賃の代わりに防犯対策がしっかりされた2階の部屋を引越し先に選びましたが、引っ越してきてから3ヶ月ほどでベランダの窓が割られて何者かに侵入され、部屋が荒らされてしまいました。
犯罪は自分で十分に気をつけていても巻き込まれる可能性があります。家族で生活していれば絶対に巻き込まれないというものではありませんが、それでも一人暮らしよりは格段に狙われる可能性が低くなります。
夜遅くにひとりで帰ってきた時、真夜中に外で不審な物音がした時…。
一人暮らしの時はびくびくしながら神経をとがらせていたので、家族が待っている明るい家に帰ってくるととてもほっとします。
4、両親と過ごせる貴重な時間
大学進学を機に親元を離れて一人暮らしをはじめた時は、新生活にうきうき。誰にも干渉されない生活を楽しんでいました。
でも、社会人になって親元に戻ってきた時、年齢を重ねた両親と暮らすようになってから、あとどのくらい一緒の時間を両親と過ごせるだろうと思うときがあります。
両親はまだまだ元気ですが、少しずつ確実に老いていきます。結婚すれば両親と離れて時々顔を見せるくらいの距離感になることを考えると、一緒に食事に行ったり旅行を楽しんだり一緒に暮らす家族として限られた残りの時間を過ごすのも人生にとっては一度きりの貴重なものです。
結婚したり家を離れれば実家で生活しているよりは両親との距離も離れてしまうので、大人になった今こそ時間をかけた親孝行をするのも悪くないと思っています。
まとめ
私にとって実家生活は金銭的、時間的、精神的なメリットがたくさんありました。
きちんとまとまった金額を早いうちから貯金したかった事、現在の実家の経済状況などを考慮して実家暮らしを続けてきましたが、私はとても満足しています。
一人暮らしをするか、実家暮らしをするか悩む人たちの環境は様々です。
家族との関係がうまく行っておらずストレスになっている、職場までの通勤時間が長い、住宅補助費などの福利厚生が充実しており収入的にも問題ない、など一人暮らしをした方がメリットがたくさんあるという場合もあります。
大事なのは自分が後悔をしない決断をすること。やりたいことはやってみること。やってみなければ失敗か成功かという判断もつけられません。
自分が今後どんな生活をしたいのか、優先したいことは何なのかを明確にしてみると答えが見つけやすくなります。
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