2020年1月1日。
初詣も兼ねてどこかにお出かけしよう!と目的地に選んだのは茨城県稲敷市阿波にある大杉神社。
全国に670社ほどある大杉神社の総本宮です。
今回は初詣の大杉神社の混雑具合や2020年の年始限定御朱印、新しくオープンした境内のランチについてまとめました。

大杉神社は豪華絢爛な社殿が印象的!

「阿波の大杉神社」として茨城百景にも選ばれているよ
大杉神社の歴史
大杉神社の御神木「あんばさま」

『常陸風土記』によると大杉神社のある場所は、かつて安婆嶋という地名で呼ばれていました。
このあたりは、常総内海(常総内湾)に突き出すような半島地形だったので、古代の人々には内海に浮かぶ島のように思われており、この内海の航路標識の役割をはたしたのが、大杉神社の御神木となっていた巨大な杉です。
この地が「あんば」と呼ばれていたことから、巨杉に鎮座する神様は「あんばさま」と呼ばれました。
この巨杉は「太郎杉」とも呼ばれていましたが、1778年に消失。
現在の御神木は、樹齢およそ1000年・樹高40mの大杉「次郎杉」と、樹高28mの「三郎杉」です。
「あんばさま」から大杉大明神へ

神護景雲元年(西暦767年)のこと。
この地に病が流行し民衆が苦しんでいたところに、旅の途中の1人の高僧(勝上上人)が通りかかりました。
民衆の苦痛を救おうと高僧が巨杉に祈ると、巨杉に三輪明神の神々が降りてきて病魔から人々を救いました。
やがて「あんばさま」は、「大杉大明神」と呼ばれるようになり、御神木である「あんばさま」と病魔を退けた3人の神様をお祀りするようになりました。
最初は巨大な杉が土地神様として祀られていた。
その後、厄災に見舞われた時に巨杉に祈ったところ神々が降りて病から人々を救ってくれた。
この流れで大杉神社ができたということですね。
夢叶え大明神

文治年間(西暦1185年ごろ)
源義経の家来で、常陸坊海存(海尊)という僧がいました。
海尊は大きな体に高い鼻。紫の髭を生やし、碧色の目をした人物で、大杉大明神の加護で様々な奇跡を起こしたと伝えられています。
そのことから、海尊は大杉大明神の眷属で正体は天狗であったという信仰に発展。
海尊が起こした奇跡の数々から、大杉神社はいかなる願い事も叶えてくれる日本で唯一の神様として、いつしか「夢叶え大明神」と呼ばれるようになったといいます。
初詣の混雑はどのくらい?

写真は2020年1月1日のお昼頃のものです。
神社の中からずらりと列ができており、最後尾にはプラカードを持った係員が誘導しているような状態でした。
大杉神社には無料の駐車場が用意されています。
この日、神社近くの駐車場は満車で一般道には参拝客の車で200メートルほどの渋滞ができていましたが、駐車場係員の誘導に従って少しずつ進んでいった結果、15分ほどで車を停めることができました。
大杉神社 お正月限定御朱印

大杉神社では、時期によって度々期間限定御朱印が登場します。
年始の時期は忙しいため、御朱印は書き置きのもののみ。300円のお参りでいただけます。
NEWオープンのランチスポット

大杉神社の入り口にある二階建ての建物。
1階が和菓子店「夢結庵」
2階は以前、別のお店が入っていましたが今回NEWオープンのお店に変わっていました。
残念ながらお店の名前は見落としてしまったのですが、こちらのお店のポイントは大杉神社に奉納された食材を使っているという点。
神様に捧げたお下がりを食べられるなんて、新年早々身も心も清らかになる思いです。
さらに、大杉神社ではご祈祷を申し込んだ方に待合室でお茶とお菓子を振舞ってくれるのですが、そこで振舞われる夢だいふくが唯一食べられるお店でもあるようです。
今回はオープン記念ということで、夢だいふくもセットになった大杉うどんと混ぜご飯を注文しました。
うどんのつゆは出汁がほのかに出ていて上品な薄味。
薄味が物足りない場合は、お下がりのお塩を足していただきます。
夢だいふくはモチモチした歯ごたえと程よい甘さのあんが美味しい一品でした。
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