活動自粛が続く中、生活範囲を超えるような大きな移動を控えなければならないため、休日も家で過ごす時間が多くなりました。
とは言え、ある程度外に出て日光に当たったり体を動かすことも健康面では大切。
4月のはじめ、久しぶりに晴れて暖かく、とても良い天気の休日。
広々とした田舎の山ならウイルスに感染するリスクもかなり低くなるのではと、運動不足解消の散歩がてら茨城県日立市にある助川山にハイキングに行ってきました。

緑の中を歩く気持ち良さに改めて気づいた休日
助川山市民の森とは

助川山市民の森は、1991年3月7日に山林火災が起きた場所です。
火災後、森は自然の力で回復し、今では四季を通じて私たちを楽しませてくれます。
山頂は360度の展望ができ、西は高鈴山、北は福島、南は鹿島灘、天気が良ければ銚子まで望めます。
観光いばらき

助川山市民の森は山頂が327メートルの助川山をメインにした自然公園。
ほとんどの道がきちんと整備されており、ハイキングコース沿いにお手洗いも設置されているので気軽に散策できるスポットです。
マップにもありますが、自然遊歩道がたくさんあるので短いコースを選ぶこともできますし高鈴山のハイキングコースや助川城跡公園に通じるルートもあるので、歩きごたえ十分なハイキングコースも可能です。
今回の散策ルート(往復約1.5時間)

今回選んだルートは、駐車場と隣接する広場からスタートし、頂上の助川山までのんびり歩いて山根口から下山するというもの。
6Kmほどの行程で、2時間かからずに下山できました。
駐車場

国道6号線青葉台団地入り口から駐車場まで車で10分ほど。
こちらの駐車場はトイレも併設されていて25台ほど停められるスペースがあります。
この日は10台くらい車が停まっていましたが、山ですれ違った人も数人でした。
トイレ
助川山市民の森公園はマップを確認すると分りますが、公園内に複数トイレが設置されています。
駐車場のすぐそばにもありましたが、どのトイレも水洗式で公園のトイレとしては綺麗です。
スタート地点

駐車場近くの森の入り口は、わかりやすい看板が目印。
この公園は子供向けのカラーの立て看板がいたるところにあり、日立市が公園の整備に力を入れているのがわかります。

ハイキングコースは広くなだらかな道が続きます。
一部で少し傾斜のある道もありましたが、ハイキングコースはきちんと整備されているので歩きやすいです。
森で見つけた植物
ニリンソウ ヤマブキ ムラサキケマン
緑の茂みの中や茶色の地面に咲くカラフルな花を見つけると、春を感じられて嬉しくなりますね。
写真を撮って、家に帰ってから花の名前を調べてみました。
野草をぱっと見分けて特徴や名前を説明できたらかっこいいですね。
薬学生時代に勉強した、生薬学を思い出します。
すぎの沢

スタートしてから20分ほどで、静かに流れる水の音が心地よい『すぎの沢』に到着です。
この後に立て看板があり分岐点となっています。
分岐を『ひねり沢』に向かうように進むと、助川山の山頂まで回り道せずに行けるようです。
今回は運動不足解消の自然散策が目的なので、『ひねり沢』とは逆方向に進みます。
湧き水

『すぎの沢』から10分ほど進むと、地面からちょろちょろと水が湧き出して再び地面の中に消えていく湧き水エリアに到着しました。
水も澄んでいて触るとひんやり気持ち良い。
標高の低い場所なので夏は暑いけれど、森があって水辺もあるので春や秋の過ごしやすい時期に散策するにはもってこいの公園です。
東屋から山頂を見る

スタートから歩くこと30分。
くねくねとした坂道を登りきると、拓けたスペースに東屋が出現しました。
ちょっと休憩がてら、東屋から助川山の山頂がある方を見てみます。
写真からお分りいただけるでしょうか。
よく晴れた青空。電線の向こうの山の頂に三角の屋根が見えます。
意外と遠い…
土管トンネル

休憩もそこそこに再スタートすると、歩き始めて数分で目の前に土管トンネルが出現しました。
おっかなびっくり中を覗き込むと、どうやら10メートルほどのトンネルになっているようです。
この土管トンネル、意外と高さもあって通ってみた感じの圧迫感はそれほどでもないのですが、トンネルを抜けたら別世界に行ってしまわないだろうか…とかオカルト好きな怖がりなので色々と考えてしまいました。
スカイライン

土管トンネルを抜けて少し歩くと、コンクリートでしっかり舗装された広い道路に出ました。
地図で確認してみると、この道はスカイラインのルートのようです。
車で行けるのかと思いきや、スタート地点近くの道路はしっかり封鎖されていたので、公園の管理車両などの通行のみで一般の車は入れないのかもしれません。
実際、この広い道を歩き続けましたが車とすれ違うことはありませんでした。
おむすび池

スタートから約1時間。
スカイラインの広い道路をしばらく歩いてきましたが、折り返し地点の『おむすび池』に到着です。

池の水をじーっと見てみると、アメンボの影と一緒に薄桃色の花びらが水面に浮いています。

もしやと思いあたりを見回すと、やっぱりありました!
今年の桜は開花が早く、4月上旬の時期にはすっかり見ごろを終えてしまっていたのですが、ちょっと出遅れた桜が見事に咲き誇っていました。
さわさわと風に吹かれた桜の花びらが散る様子はしばらく見ていても飽きません。
山頂までの木道

おむすび池近くの桜を満喫し、再び歩き始めます。
なだらかな道が10分程度続いて、分岐点に差し掛かると階段が出現しました。
ここを登りきったら山頂のようです。

距離にすると、登りは数百メートルくらいでしょうか。
意外と傾斜があります。
助川山頂上

登りきると、一気に視界が広がりました。
日立の街並みと穏やかな青い海が見渡せます。
4月はじめの風は日中でも少し肌寒くありましたが、ここまで登ってくるので体感的にはちょうど良いくらいです。

スタート地点を出発してから1時間ほどで山頂に着きました。
ここから高鈴山など日立アルプスも見えるようですが、果たしてどれなのかわかりません。

ほんの少し花が残っていますが、桜の時期はほぼ終わり。
満開の時期なら、もっと華やかな景色が楽しめたと思います。
頂上は広々としていて、360度の展望が楽しめます。
東屋があったりちょっとしたレジャーシートを広げて数人ならピクニックを楽しむ余裕もありそうです。
下山ルート
頂上の景色をひとしきり楽しみ下山スタート。
帰りは登ってきた時と違うルートなので、頂上から階段を下ったら来た道とは逆方向に進みます。
この間も比較的歩きやすい、広めの道が続きます。

15分ほど歩きやすい道をゆるやかに下っていくと、行く時にも通ったものと同じ土管トンネルが出現します。
おっかなびっくりくぐると…

1人通るのがやっとな細めの道に切り替わりました。
ルートはきちんとわかるので道に迷ったりという心配はないですが、長い草が伸びていたり木の根が出ていたりちょっとぬかるんでいるところがあったり、天気のコンディションを受けやすい道です。


細い道に切り替わってから15分ほど歩くと、木々が途切れて民家が見えました。
山頂からここまで、30分ほどで下山できました。
帰り道、特に土管トンネルを抜けて以降は目を引く植物や水辺もなく、ひたすら獣道を歩くという状態だったので、ハイキングが目的なら駐車場から山頂を目指すのが良さそうです。
まとめ
茨城県日立市は海と山に囲まれた土地を活かして、ハイキングコースの整備にも力を入れています。
助川山市民の森もそのうちのひとつ。
助川山の頂上までは登山というよりもハイキングコースで、きちんと整備されたなだらかな道が多いことが特徴。
綺麗なトイレも複数箇所に設置されているので、ちょっとした散策や気分転換で訪れやすいスポットです。
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